複数媒体の管理負荷、限られた人員での大規模採用、現場との連携不足。多くの企業が抱える採用課題に、Scout Baseはどのような解決策をもたらすのでしょうか。同社では、エンジニア採用からScout Base活用を始め、ビジネス職にも横展開することで、少人数で効率的な採用体制を構築しています。「採用活動のインフラの一つ」と称されたScout Baseが、同社にどのような変革をもたらしたのか。導入の経緯から組織変革まで、アソビュー株式会社の中久木様にお話を伺いました。「スカウト祭り」で限界を迎えた従来の採用体制「実際、レジュメをじっくり見て、思いを込めてカスタマイズしたスカウトを送ろうとすると、1通あたり10分から15分はかかるんですよね」中久木様が振り返るのは、Scout Base導入前の採用業務の実態です。急速な事業拡大に伴って採用ニーズが急激に増加する一方、人事担当者は限られており、大きな課題を抱えていました。「朝1時間、夜1時間で10通/日みたいな感じでした。最初はよくても、だんだん遅れていくんです。『あれ、一次面談数に対してスカウトの返信率から逆算した必要通数に足りてないぞ』みたいな」「メンバーを集めて『春のパン祭りならぬスカウト祭りだ』なんて言いながら、お祭りのようにやっていたんです」この「スカウト祭り」というエピソードは、多くの採用担当者にとって身に覚えのある光景ではないでしょうか。スカウト業務の継続性という根本的な課題が、ここに表れています。数字で見る採用体制の現実現在、アソビュー株式会社では実質1.5名で40ポジションの採用を担当しています。「今は2名体制と言っていますが、専任は1名なんです。私は兼務なので、実質1.5名くらいで回している状況です。担当しているのは40ポジションくらいですね」この体制について、中久木様は冷静に分析します。「今の体制で、スカウトを送ったり選考管理をしたりということをScout Base抜きで考えると、感覚的には4〜5名の採用担当が必要だと思います」「文面を作るだけでは根本解決にならない」Scout Base選択の決め手多くのAIスカウトサービスが市場に登場する中、なぜアソビュー社はScout Baseを選択したのでしょうか。「スカウト業務は本当に時間がかかるので、何とか楽にしたいとずっと思っていました」中久木様は、他のAIスカウトサービスとの違いを明確に指摘します。「他のサービスは基本的に『スカウトの文面を作ります』というものばかりでした。でも、業務プロセスや業務フロー自体が自動化されるわけではないので、それで楽になるという実感は持てませんでした」Scout Baseの決め手となったのは、文面生成ではなく「業務フロー全体の変革」でした。「従量課金制で始めやすいということと、人事が関与しなくても成立する、つまり業務フロー自体が変わって楽になるというところに、すごく期待していました」「検討の前ににまず飛び込もう」人事のAI活用に対する明確な哲学Scout Base導入の背景には、アソビュー株式会社独自のAI活用に対する考え方がありました。「『長々と検討する前にまず飛び込もう。やってみよう』という感じでした」この大胆な発言の背景には、中久木様の明確な哲学があります。「『それって本当に人がやる必要があるんだっけ?』ということを常に考えています。、人間がやらなきゃと思いこんでいることも疑ってみて、テクノロジーが得意なところはどんどんテクノロジーに任すということをやった方がいいと思っています」「ほぼなくなった」劇的な業務効率化の実現Scout Base導入後、アソビュー株式会社の採用業務はどのように変化したのでしょうか。「効率化が最も実現できているのは、候補者のピックアップから実際にスカウトを送るという一連のスカウト業務です。それがもうほぼなくなりました」「スクラム採用は理念ではなく現実」現場を巻き込む新しい形Scout Base活用により、アソビュー株式会社では現場との連携にも変化が生まれました。「『スクラム採用をしよう!』と言ってスクラム採用をするわけではないと思うんです」中久木様の「スクラム採用」に対する考え方は、非常に現実的です。その根底にあるのは、人事と現場の対等な関係性です。「採用業務は人事の仕事かもしれませんが、採用したいのは各事業部なわけです。それぞれの責任を全うした上で最大のパフォーマンスを発揮しましょうという関係性だと思います。なので『採用してくるのは人事でしょ』というのは違うと思っています。私は『どれだけ本気で採用したいですか?採用するためにどうしていきますか?』という問いかけを通じて対等の協力関係で採用業務が進んでいくのだと思っています。」この関係性構築の前提となるのが、人事側の「本気度」です。「採用活動のインフラの一つ」Scout Baseの真の価値中久木様は、Scout Baseを「採用活動のインフラの一つ」と表現しています。人事の真の価値は「ラストワンマイルの信頼関係構築」にあると考える中久木様。AI活用により、この本質的な業務により多くの時間を割けるようになったことが、最大の成果だといいます。AI活用により、人事はより人間らしい、より価値の高い業務に集中できるようになる。これがアソビュー株式会社の描く未来図です。「まず使ってみればいい」最後に、AI活用に慎重な人事担当者へのメッセージを伺いました。「まず使ってみればいいと思っています。時代の変換点な気がするんですよね」中久木様は、AI活用をインターネットの普及になぞらえます。「インターネットを全く使わないで仕事をやってくださいって言われたら、誰もできない。AI活用も同じで、どんどん気づかないレベルで入ってきている。使わざるを得なくなるものだと思うんです」「時代が変われば考え方も変わっていくし、業務のあり方もも変わる。そういうのに遅れていくぐらいだったら、まず自分たちが使っていったほうが良いと思っています。私も使ってみたら意外とできたので、まずは使ってみればいいんじゃないでしょうか」